- 2011/05/2102:08
2011/05/20 から発売開始となった Adobe Creative Suite 5.5
で、マイナーバージョンアップ(バージョンが+0.5)した製品の新機能とか比較などを纏めてみました(ぱ~と1)。
このエントリ(Part1) では、Flash Platform や 映像編集 以外の製品をピックアップしてます。
【Acrobat製品】
まずは、Creative Suite Family に同梱されている Adobe Acrobat 製品から紹介。
> Acrobat X Pro
Adobe Acrobat
は、PDF のためのソフトです。
概要
Creative Suite 5
では、Acrobat 9 Pro
が同梱されていましたが、Creative Suite 5.5
では、Acrobat X Pro
が同梱されてます。
ちなみに、X
は、Max OS X
のように「エックス
」と読むのではなく、「テン
」と読みます。
Acrobat X Pro
は、2010年の冬に登場したので、新機能などについては、ここでは割愛。
サマリー
- 本体価格
- 含まれるスイート
- 製品バージョン比較
- 旧バージョン間比較
下記価格は、アドビストアでの Adobe Acrobat X Pro
本体の価格であり、送料別です。
製品版
¥ 54,800.-
アップデート版
¥ 24,200.-
アカデミック個人版
¥ 18,600.-
Adobe Acrobat X Pro
が含まれているスイート製品は、以下のとおりです。
スイート製品名 | 同梱の有無 |
---|---|
Adobe Creative Suite 5.5 Master Collection | o |
Adobe Creative Suite 5.5 Design Premium | o |
Adobe Creative Suite 5.5 Design Standard | o |
Adobe Creative Suite 5.5 Web Premium | o |
Adobe Creative Suite 5.5 Production Premium | x |
製品バージョン機能比較。
割愛。
【Webデザイン製品】
Adobe (旧Macromedia) のWeb系の製品といえば、Dreamweaver と Fireworks と Flash と Contribute ですが、Adobeになってから Flash は、Flash Platform として、別括りにされているので、ここでは、Fl を抜いた製品を取り扱います。そのなかで、マイナーバージョンアップしたのは、Adobe Dreamweaver CS5.5
のみです。
> Dreamweaver CS5.5
Adobe Dreamweaver
は、Webページ作成のためのソフトです。
概要
Flash を除いた Webオーサリングツールの中で、唯一マイナーバージョンアップしたのは、Dreamweaver となりました。
既に、Dreamweaver CS5 (ver.11)
で、モバイルにも対応していた上に、HTML5+CSS3にも対応していたのですが、さらにマルチスクリーン対応といったところでしょうか。
Ajaxを用いたモバイルUIウィジェットなどが機能強化されてます。
あとは今更感が強いですが、ようやく FTPS / FTPED (FTP over SSL/TLS)
に対応です。何故、CS4で先に SVN (Subversion)
のほうが対応になったし。
そして、ついに W3C 検証
機能が付きました。これも、かなり今更感。
それから、Ajaxフレームワークの jQuery
のサポートが大幅に強化されたようです。・・・あれ、Adobe Spry
はどうなったし? これは、Adobe製品やAdobeのフレームワークで囲い込みをせずに、エンドユーザや開発者が、フレームワークや環境を自由に選択できるという心意気なのでしょうか? どっかの林檎と違って、Adobeさんはほんと寛大ですね!
個人的には、Dreamweaver
はもう少しサクサク動作するようになって欲しいところです。
・・・でないと、仕事のときにとてもストレスが溜まってしまい、結局 EmEditor
を使ってしまうのです。
MactomediaからAdobeになって、特にDreamweaverが滅茶苦茶重くなった気がするのは、私の思い違いなのでしょうか?(反語)
サマリー
- 本体価格
- 含まれるスイート
- 旧バージョン間比較
下記価格は、アドビストアでの Adobe Dreamweaver CS5.5
本体の価格であり、送料別です。
製品版
¥ 47,500.-
アップデート版 (Dw CS5 から)
¥ 15,000.-
アップデート版 (Dw 8/CS3/CS4 から)
¥ 25,000.-
アップデート版 (GoLive 9/CS/CS2 から)
¥ 25,000.-
アカデミック個人版
¥ 15,300.-
サブスクリプション版 (1年契約)
¥ 2,000.- (per a month)
サブスクリプション版 (1ヶ月契約)
¥ 4,000.-
Adobe Dreamweaver CS5.5
が含まれているスイート製品は、以下のとおりです。
スイート製品名 | 同梱の有無 |
---|---|
Adobe Creative Suite 5.5 Master Collection | o |
Adobe Creative Suite 5.5 Design Premium | o |
Adobe Creative Suite 5.5 Design Standard | x |
Adobe Creative Suite 5.5 Web Premium | o |
Adobe Creative Suite 5.5 Production Premium | x |
旧バージョン間機能比較。
【デスクトップパブリッシング製品】
Adobe のDTP製品といえば、InDesign!
> InDesign CS5.5
InDesign
は、DTP制作、印刷、デジタルパブリッシング(電子書籍など)のためのソフトです。
概要
それほど大きな新機能は無く、ほんとにマイナーなアップデートといった感じです。電子書籍まわりがより便利になっていたり、Folio Producer
ツールというすこしかっこいい機能が付いたりしたのみです。あとは、EPUBでHTML5を使ってビデオを埋め込んだりできるようになった点も大きいでしょうか。
Flash Playerを埋め込んでFLV/F4Vビデオを再生させるか、HTML5のvideoタグでQuickTimeのコーデックとか使ってmovビデオやMP4(m4v)再生させるか、HTML5のvideoタグでVP8コーデックを使ってGoogleWebMビデオを再生させるかは、自由に選択できるようになって、デジタルパブリッシングコンテンツの制作が広がりました。・・・いい加減、H.264とWebMのいざこざや、HTML5のvideoタグとFlashの優劣を付けるような糞な議論とか、林檎のトップさんの訳の分からない解釈とか、ほんとにどうにかして欲しい。このままじゃほんとに合理的じゃない技術界隈にしかしないと思う。Adobeさんが言っているように、ユーザが自分の好きなモノを自由に使えばいいだけの話。エンドユーザの使ってるプラットフォームや環境によって自動的にHTML5のvideoタグに切り替えたり、Flashプラグインに切り替えたり、はたまたQuicktimeとかいう残念なソフトに切り替えたり、そんなAjaxのウィジェットが既にあるので、それを使えばいいだけだし、そういう意味では、開発者/制作者にとってはクロスブラウザでのIE6のClearFixよりも楽ちんな対応だと思う。とりあえず、独占とか囲い込みとかいくない。
サマリー
- 本体価格
- 含まれるスイート
- 旧バージョン間比較
下記価格は、アドビストアでの Adobe InDesign CS5.5
本体の価格であり、送料別です。
製品版
¥ 88,800.-
アップデート版 (ID CS5 から)
¥ 15,000.-
アップデート版 (ID CS2/CS3/CS4 から)
¥ 25,000.-
アップデート版 (PageMaker 7.x/8.x から)
¥ 25,000.-
アカデミック個人版
¥ 26,800.-
サブスクリプション版 (1年契約)
¥ 4,000.- (per a month)
サブスクリプション版 (1ヶ月契約)
¥ 7,000.-
Adobe InDesign CS5.5
が含まれているスイート製品は、以下のとおりです。
スイート製品名 | 同梱の有無 |
---|---|
Adobe Creative Suite 5.5 Master Collection | o |
Adobe Creative Suite 5.5 Design Premium | o |
Adobe Creative Suite 5.5 Design Standard | o |
Adobe Creative Suite 5.5 Web Premium | x |
Adobe Creative Suite 5.5 Production Premium | x |
旧バージョン間機能比較。
【モバイルデバイステスト製品】
単品で売られていないソフトですが、PC上でモバイルデバイスシミュレーションテストを行うためのソフトである Adobe Device Central
もマイナーバージョンアップして CS5.5 になりました。
> Device Central CS5.5
Device Central
は、PC上で携帯電話やスマートフォンや携帯型ゲーム機のエミュレーションをするためのソフトです。
概要
いろんな携帯電話やスマートフォンのプロファイル(スペック情報)が登録されていて、そのプロファイルを使って、PC上で、携帯電話のエミュレーションができるソフトなのですが、まぁ主にFlashコンテンツの動作確認にしか使いません、うん。それでも、やっぱり実機で確認するのが一番なので、あまり出番がないかも知れないソフトです。
CS5.5 になって、携帯電話のスペックに合わせたHTMLのレンダリングの調整や、スマートフォンのHTML5のサポートによるエミュレーションが出来るようになったことが大きいです。あとは、他のCS5.5製品と連携が出来ること、連携できる製品に新しくFlash Builder 4.5が加わったこと、最新のFlash Platformに対応したこと、などが新しい機能でしょうか。
サマリー
- 本体価格
- 含まれる製品
- 機能
単品販売は無し。
Adobe Device Central CS5.5
が含まれているスイート製品および単体製品は、以下のとおりです。
スイート製品名 | 同梱の有無 |
---|---|
Adobe Creative Suite 5.5 Master Collection | o |
Adobe Creative Suite 5.5 Design Premium | o |
Adobe Creative Suite 5.5 Design Standard | o |
Adobe Creative Suite 5.5 Web Premium | o |
Adobe Creative Suite 5.5 Production Premium | o |
Adobe After Effects CS 5.5 | o |
Adobe Photoshop CS 5.1 Extended | o |
Adobe Photoshop CS 5.1 | o |
Adobe Premire Pro CS 5.5 | o |
Adobe Flash CS 5.5 Professional | o |
Adobe InDesign CS 5.5 | x |
Adobe Illustrator CS 5.1 | o |
Adobe Acrobat X Pro | x |
Adobe Dreamweaver CS 5.5 | o |
Adobe Fireworks CS 5.1 | o |
Adobe Flash Catalyst CS 5.5 | x |
Adobe Photoshop Lightroom 3 | x |
Adobe Photoshop Elements 9 | x |
Adobe Premire Elements 9 | x |
Adobe Flash Builder 4.5 | x |
機能一覧。
- Adobe AIR 2.5デバイスプロファイル
- デバイスインプットの高度なエミュレーション
- 自動化およびパフォーマンスのシミュレーション
- さらに充実したデバイスプロファイル
- Flash Builder 4.5との連携
- 高品質ビデオのサポート
- HTMLレンダリング
- HTML5のサポート
- HTMLデバッグの改良
- Creative Suite 5.5との連携
- モバイルデベロッパー向けリソース
- デバイスプロファイルのオンラインライブラリ
- モバイルプロジェクトの管理
- スマートなテスト環境
- Flash Player 10.2のサポート
次回、Part2では、映像編集系の製品でマイナーバージョンアップ(+0.5)したもんの新機能や比較を纏めてみます。
- 2011/05/21 02:08
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- nmio
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