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Adobe Flash Platform

2011/05/20 から発売開始となった Adobe Creative Suite 5.5 で、マイナーバージョンアップ(バージョンが+0.5)した製品の新機能とか比較などを纏めてみました(ぱ~と3)。

このエントリ(Part3) では、Adobe Flash Platform の中でスイートに含まれている製品をピックアップしてます。

 

 

 

【Flash Platform 製品】

Adobe Flash Platform Overview

Adobe Flash Platform には、上の図のように、いろんな製品やテクノロジが含まれているのですが、Adobe Creative Suite に含まれているのは、Adobe Flash Professional, Adobe Flash Catalyst, Adobe Flash Builder の3製品のみです。

この中で、マイナーバージョンアップした(+0.5された)のは、なんと3つともで、内容についてはマイナーどころか、機能的にかなりガラっと変わったバージョンアップになってます。

 

> Flash Professional

Adobe Flash Professional は、Flashコンテンツ作成のためのオーサリングソフトです。

Flash Professional CS5.5

概要

Flash Pro では CS5.5 で、いろいろ便利な機能が新しく追加されました!

まず、アセットの共有機能。複数のflaファイルの間でアセットを共有できるようになりました。使い回しにとても便利。

また、レイヤーをコピペできるようになりました。いままでは、レイヤー分けすると、コピペが出来なかったので、同じことをするだけでもすごく大変な作業だったのですが、これでサクサクと使い回しができるようになりました。

そして、地味に便利なのが、「自動保存&ファイルの修復」機能。Flashのフリーズ率・クラッシュ率は異常に高くて、Flasherにとって、吹っ切れてホンモノの露出狂になってしまう引き金的な存在だったのですが、このCS5.5の登場で、フリーズしてしまっても、自動保存や修復によって、繊細でちまちました作業をやり直す必要が少なくなりそうです。

ほかにも、モバイル向けパブリッシュの強化などがあり、やはり Flash Pro にも、Android SDK がプリインストールされていて、Android端末をUSBで繋いで実行するだけで、実機上で動作させながらソースコードレベルのデバッグが行えるようになっています。これ(実機デバッグ)については、林檎の iOS もサポート(予定)です。また、レンダリングに CPU を使うか、GPU を使うかを、選べるようになっていて、複雑な描写をするときに GPUレンダリング を選択すれば、モバイルデバイス上でのFlashコンテンツのパフォーマンス向上&バッテリーの節約が期待できます。

サマリー
  • 本体価格
  • 含まれるスイート
  • 旧バージョン間比較

下記価格は、アドビストアでの Adobe Flash Professional CS5.5 本体の価格であり、送料別です。

製品版
  ¥ 84,000.-

アップデート版 (Adobe Flash Pro CS5 から)
  ¥ 15,000.-

アップデート版 (Adobe Flash Pro CS4/CS3 から)
  ¥ 25,000.-

アップデート版 (Macromedia Flash 8 Professional から)
  ¥ 25,000.-

アップデート版 (Macromedia Flash 8 Basic から)
  ¥ 25,000.-

アカデミック個人版
  ¥ 28,800.-

サブスクリプション版 (1年契約)
  ¥ 4,000.- (per a month)

サブスクリプション版 (1ヶ月契約)
  ¥ 6,000.-

Adobe Flash Professional CS5.5 が含まれているスイート製品は、以下のとおりです。

スイート製品名 同梱の有無
Adobe Creative Suite 5.5 Master Collection o
Adobe Creative Suite 5.5 Design Premium o
Adobe Creative Suite 5.5 Design Standard x
Adobe Creative Suite 5.5 Web Premium o
Adobe Creative Suite 5.5 Production Premium o

旧バージョン間機能比較。

 

 

> Flash Catalyst CS5.5

Adobe Flash Catalyst は、FlexアプリのUIデザインを行うためのソフトです。

Flash Catalyst CS5.5

概要

CS5 から 新登場した Flash Catalyst (ふらっしゅかたりすと) ですが、早くもバージョンアップです。
 コードネーム“Panini”で開発されていた、事実上 ver.2 です。

Flash Catalyst も、Flash Builder (/Flex Builder) と同じく、Eclipseベースで作られています。でも、さすがAdobeさん。Eclipseってエディタ用途のIDEですが、この製品では完全にオーサリングツールになっています。

CS5.5 (Panini) になって、Flash Catalyst は、ようやく本当に使えるツールになってきました。

まず見逃せない新機能としては、デザイン(Flash Catalyst)プログラミング(Flash Builder)がラウンドトリップして作業できるようになった点です。CS5では、CatalystからBuilderへ一方通行でしたが、CS5.5の登場で、Builderを使ってがっつりコードを書いた後でも、デザインを手直しすることが出来るようになりました。

他にも、他のデザイン系の製品に必ずある「整列パネル」が、やっと付きました。これは、すごく嬉しいですね。

あと、カスタムFlexコンポーネントを利用できるようになった点も見逃せません。コンポーネントに関しては、ネイティブのSparkコンポーネントの種類が増えたことで、さまざまなフレームワークが予め用意されていて、ユーザーインターフェイスプロトタイプが素早く作成できるようになりました。

サマリー
  • 本体価格
  • 含まれるスイート
  • 旧バージョン間比較

下記価格は、アドビストアでの Adobe Flash Catalyst CS5.5 本体の価格であり、送料別です。

製品版
  ¥ 38,000.-

アップデート版 (FC CS5 から)
  ¥ 7,600.-

アカデミック個人版
  ¥ 10,400.-

サブスクリプション版
  提供なし

Adobe Flash Catalyst CS5.5 が含まれているスイート製品は、以下のとおりです。

スイート製品名 同梱の有無
Adobe Creative Suite 5.5 Master Collection o
Adobe Creative Suite 5.5 Design Premium o
Adobe Creative Suite 5.5 Design Standard x
Adobe Creative Suite 5.5 Web Premium o
Adobe Creative Suite 5.5 Production Premium o

旧バージョン間機能比較。

 

 

> Flash Builder 4.5

Adobe Flash Builder (旧製品名 Adobe Flex Builder) は、ActionScript や Flex (MXML), AIR プログラミングのための統合開発環境です。

Flash Builder 4.5

概要

こちらは、”Burrito”というコードネームで開発されていた製品です。

ver.4.5 になって、以下の4つのエディション構成となりました。

  • Adobe Flash Builder 4.5 Standard Edition
  • Adobe Flash Builder 4.5 Premium Edition
  • Adobe Flash Builder 4.5 for PHP Standard Edition
  • Adobe Flash Builder 4.5 for PHP Premium Edition

for PHP エディション には、Zend Studio 8 が統合されていて、Flex-PHP の開発・テスト・デバッグが出来るようになっています。

ver.4.5 では、ついに Eclipse 3.6 Helios ベースになった上に、Mac OS X 版 では Cocoaバージョン となったために、Macでもサクサク開発ができるようになりました。

プリインストールされている Flex SDK は、Flex 3.6.0 build 16995Flex Hero 4.5.0 build 20967 で、Flex 3 (MXML 2006) の開発も引き続き可能です。また、Flex Hero (Flex 4.5) のサポートにより、モバイルデバイス向けアプリケーションの開発も出来るようになりました。ちなみに、Flex HeroHero ってのは、「英雄」という意味ではなく、アメリカのニューヨーク市で人気の「サブマリン サンドイッチ」の名称のようです(参照:Wikipedia)。

新機能は、うん、ありすぎ。強力な新機能が盛りだくさんです。

こんな超強力な開発環境が、学生は無償で利用出来るなんて、ホントにとんでもないことです。

Adobe Flash Builder 4.5 の、具体的な新機能のまとめについては、後日別にエントリーする予定です。

サマリー
  • 本体価格
  • 含まれるスイート
  • エディション間比較
  • 旧バージョン間比較

下記価格は、アドビストアでの Adobe Flash Builder 4.5 本体の価格であり、送料別です。

 

FB 4.5 Standard Edition

製品版
  ¥ 30,000.-

アップデート版 (FB 4.0 Standard から)
  ¥ 7,500.-

アップデート版 (FB 3.0 Standard から)
  ¥ 15,000.-

アカデミック無償版
  無償(申請はこちら

 

FB 4.5 Premium Edition

製品版
  ¥ 85,000.-

アップデート版 (FB 4.0 Premium から)
  ¥ 6,100.-

アップデート版 (FB 3.0 Professional から)
  ¥ 35,100.-

アップデート版 (ColdFusion Builder 1.0 から)
  ¥ 52,500.-

アップデート版 (FB 4.5/4.0/3.0 Standard から)
  ¥ 60,100.-

 

FB 4.5 for PHP Standard Edition

製品版
  ¥ 50,000.-

アップデート版 (FB 4.5/4.0/3.0 Standard から)
  ¥ 40,000.-

 

FB 4.5 for PHP Premium Edition

製品版
  ¥ 100,000.-

アップデート版 (FB 4.5/4.0 Premium から)
  ¥ 40,000.-

アップデート版 (Creative Suite CS 5.5 Master Collection から)
  ¥ 40,000.-

アップデート版 (Creative Suite CS 5.5 Web Premium から)
  ¥ 40,000.-

アップデート版 (FB 4.5 for PHP Standard から)
  ¥ 65,000.-

アップデート版 (FB 3.0 Professional から)
  ¥ 75,000.-

アップデート版 (Creative Suite CS 5.0 Master Collection から)
  ¥ 90,000.-

アップデート版 (Creative Suite CS 5.0 Web Premium から)
  ¥ 90,000.-

アップデート版 (FB 4.5/4.0/3.0 Standard から)
  ¥ 90,000.-

Adobe Flash Builder 4.5 Premium が含まれているスイート製品および単体製品は、以下のとおりです。

スイート製品名 同梱の有無
Adobe Creative Suite 5.5 Master Collection o
Adobe Creative Suite 5.5 Design Premium x
Adobe Creative Suite 5.5 Design Standard x
Adobe Creative Suite 5.5 Web Premium o
Adobe Creative Suite 5.5 Production Premium x

Flash Builder 4.5 エディション間機能比較。

旧バージョン間機能比較。

 

 

 

 

以上、3連続のエントリーで、Adobe Creative Suite 5.5 で、マイナーバージョンアップした個々の製品について軽く纏めてみましたが、やはり全体的に、モバイル市場をターゲットにしたもの(Flash PlatformやDigital Publishing, Production Premium)や、さらにHTML5を推進する(DwやID)などといった色合いが高い方向になってきたような気がします。

また、Adobe Flash Builder 4.5 Standard は、学生なら無償で利用できるので、価格分は使い倒して得した気分になりましょう。(学生なら)無料のFB4.5で、教育目的でAndroidアプリを作成してみるってのも、いいかも知れません。
 なお、学生は、Adobe Flash Builder 4.5 だけではなく、Adobe ColdFusion 9 for educationAdobe ColdFusion Builder 2.0 for education も無償で利用できます(教育目的のみ)。申請は Adobe Education のページから。日本の国旗アイコンを選択すれば、申請時の自然言語は日本語になります。

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